メリークリスマス!
本日は、当欄で利用しているMT4がクリスマス休場に伴い稼働していないため、通常の表記と若干違っています。年中24時間取引が特徴のFX市場ですが、12月25日と1月1日は休場となります。
週末金曜日に発表された米国の個人消費支出(PCEデフレーター)は、前年同月比+2.6%と市場予想の+2.8%を下回り、前月比で-0.1%と下落に転換しました。FRBが目標とする2%が近づいていることから、利下げ時期は前倒しになる可能性が高まったと判断しています。米国の新築住宅販売は1年ぶりの低水準となりました。高い金利水準や今後の利下げ期待などから、消費者が住宅購入を手控えたものと推察できます。市場全般では、ボラティリティが低下し、小動きに推移しました。
通貨相関は、通常、当日の始値を基準に判断していますが、本日の表は週末の値を基準としています。JPYの強さが再び顕著となり、マイナー通貨とともに強い通貨群を形成しています。JPYを除くメジャー通貨は弱さが継続しています。本日は、トレードをしないため、通貨選択を検討していません。
強い通貨:JPY・AUD・NZD
弱い通貨:USD・EUR・GBP
日足 : JPY>AUD>NZD>CAD>GBP>EUR>USD
4時間足 : JPY>AUD>NZD>CAD>EUR>USD>GBP
今週は、週前半はクリスマス休暇、後半は年末・四半期末・月末のポジション調整の動きなどから、方向感のつかみにくい展開が想定されます。市場の流動性は低下し、スプレッドは拡大することが予想されるため、トレードには注意したいと思います。火曜日の日銀の基調的なインフレ率を捕捉するための指標、水曜日の12月18-19日に開催された日銀の金融政策決定会合における主な意見公表、木曜日の米国の新規失業保険申請件数に注目しています。特に日銀の金融政策決定会合において、マイナス金利解除についての議論の内容次第では、市場に影響を与えると思われるので警戒しておきたいと思います。
銀行間取引における外国為替取引の一つであるスポット取引(為替直物取引)の受渡日(取引資金の決済)は通常2営業日(年末年始は日数が通常よりもかかることがある)になります。28日からは来年受渡の取引になるため、新たなポジションを保有する動きが出る可能性があるので警戒したいと思います。
本日は、日本を除く主要国はクリスマス休場となります。このため、当欄で利用しているプラットフォームのMT4はほぼすべてのFX会社で稼働していません。日本時間は銀行間取引が行われているため、日本のFX会社では独自のプラットフォームを利用して、午後3時半までの短縮取引としているところが多くなっています。このため、流動性は極めて低くなるので、トレードは見送りが賢明です。