今日の環境分析 2023年12月12日

 昨日は、ボラティリティが低下し、調整色を強める展開となりました。今月の方向性と逆向きになっていることから確認することができます。JPYは反転してきており、日銀の金融政策の早期修正を織り込み過ぎている市場に対しての調整の動きと思われます。しかし、USDJPY急落の起点となった147円台には戻っていないことから、現時点では円高方向へのトレンドは持続していると思われます。本日の米国の消費者物価指数の内容をみて、再度、方向性を決めるのではないかと考えています。

 通貨相関からは、JPYの強さ、EUR・GBPの弱さが継続しています。NZDは反落し、AUD・CADは反発の動きが見られます。方向性の強さを持続しているJPY・EUR・GBPの注目を継続したいと思います。昨日に続き、EUR・GBP売り、JPY買いを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

 日足   : JPY>NZD>CAD>AUD>GBP>USD>EUR
 4時間足 : JPY>CAD>AUD>USD>GBP>EUR>NZD

 本日は、米国の消費者物価指数に注目。大きなサプライズは想定しにくいものの、市場予想との乖離があるかどうかに注意したいと思います。FOMCを明日に控えていることから、サプライズがあった場合でも値幅は限定的と考えています。そのほか、英国の失業率に注目です。先進国のなかで最後まで金融引き締めを継続すると考えられることから、内容次第ではGBPの動きに注意が必要です。また、ドイツのZEW景況感調査にも注目です。欧州経済圏の最大の担い手であるドイツの景気動向は、ECBの金融政策に大きな影響を与えます。ECBの来年からの利下げをEURは大部分織り込んでいることから、内容次第では再度織り込む動きになるのか注意したいと思います。