今日の環境分析 2023年12月21日

 昨日発表された英国の11月の消費者物価指数は、前年同月比+3.9%と市場予想の+4.4%を下回りました。10月の+4.6%から低下しインフレ鈍化を確認する結果となり、GBPの下落につながりました。12月の米国の消費者信頼感指数は110.7に上昇し、市場予想の104.0を大きく上回りました。米国の個人消費の底堅さを確認し、早期の利下げ期待を薄める結果となりました。市場全般は小動きに推移しており、方向感のつかみにくい状況が続いています。

 通貨相関からは、前日に続き下位足でJPYが最弱通貨となっていますが、日足では最強通貨にあることから、JPYの方向感は判断しにくい状況にあります。依然としてAUD・NZDの強さが見られる一方、EUR・USDの弱さが継続しています。市場は閑散に向かう局面にあるため、流動性の高いメジャー通貨を中心に通貨選択することが望まれます。本日もメジャー通貨の売りを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨:AUD・NZD
 弱い通貨:USD・EUR・CAD

 日足   : JPY・NZD>AUD>CAD>GBP>EUR・USD
 4時間足 : NZD>AUD>GBP>CAD・USD>EUR>JPY

 本日は、カナダの小売売上高、米国の新規失業保険申請件数と第3四半期GDPの確定値に注目です。クリスマス休暇を前に徐々に流動性が低下してきています。このため、ちょっとした材料でも大きく反応しがちなので、慎重な投資姿勢で臨みたいと思います。