今日の環境分析 2023年12月28日

 昨日の朝方発表された日銀の金融政策決定会合の主な意見公表は、事前に想定された穏当な内容となりサプライズはありませんでした。昨日は、欧州勢もクリスマス休暇から市場に復帰し、市場のボラティリティが若干高まりました。しかし、一部の通貨ペアを除いて低水準となったため、全般に方向感をつかみにくい展開となりました。年末が間近に迫り調整の動きが顕著となり、EUR・GBPの上昇やJPYの下落につながりました。

 通貨相関からは、市場に復帰した欧州勢の動きを受けて、EUR・GBPの強さが下位足で目立ちました。これを受けてマイナー通貨やJPYの強さが軽減されることになる一方で、USDは弱さを継続しています。下位足の調整の動きは短期的なものと考えていますが、日足に波及してくる可能性を否定できないため注視しています。USD売りを軸とした通貨選択を継続したいと思います。

 強い通貨:(短期)EUR・GBP
 弱い通貨:(短期・中期)USD・CAD

 日足   : JPY>AUD>NZD>CAD>EUR>GBP>USD
 4時間足 : EUR・GBP>NZD>AUD>CAD>JPY>USD

 本日は、米国の新規失業保険申請件数に注目です。年内は市場にインパクトを与える指標の発表はないため、市場の需給関係に左右される展開を想定します。年内のポジション整理の動きや新たなポジション構築の動きが交錯すると思われるため、方向感の乏しい展開が想定されます。トレンドを確認できるまで待ちたいと思います。