昨日は、英国とEUが北アイルランド問題で合意したことを好感し、GBPが大きく上昇しました。その他の通貨は小動きに推移しました。参議院において次期日銀総裁の所信聴取が行われ、週末金曜日に行われた衆議院での所信聴取を確認する内容となりました。金融緩和を継続する一方、金融政策のサプライズはあるとの内容でした。当面は金融緩和は継続するものの、長期金利を抑制するイールドカーブコントロールの解除の可能性が高まりました。こうした流れを受けて、目先的にはJPYは弱含んでいますが、日銀総裁が交代したのちはサプライズへの警戒感が強まると思われます。このため、JPYの上値は重たいと考えています。
通貨相関からは、USDの強さが継続していますが、GBP・EURがともに堅調な展開になってきました。AUD・NZD・JPYの弱さは継続しています。JPYを除くメジャー通貨の強さ、JPYとマイナー通貨の弱さが目立っているため、これら通貨の組み合わせで通貨選択を行いたいと思います。一部の通貨ペアはレンジを抜けてきており、新たなトレンド発生が確認できます。徐々に大きな波が動き出した予兆にも思えます。
本日は、参議院において次期日銀副総裁の所信聴取が行われますが大きな影響は与えないと考えています。オーストラリアの小売売上高に注目しています。このところ最弱通貨となっているAUDの動きに変化を与えるのか注意したいと思います。また、カナダの第4四半期のGDPにも注目したいと思います。本日は、2月最終日となります。ポジション調整の動きが想定されるので、値動きには警戒しておく必要があると考えています。