今日の環境分析 2023年1月9日

先週末金曜日は、米国の雇用統計で賃金上昇率が市場予想を下回り、ISM非製造業景況指数は市場予想の55.0を大きく下回る49.6となりました。インフレが鈍化し景気減速との判断から長期金利は低下しました。EUの12月の消費者物価指数は、前年同月比+9.2%(11月+10.1%)と市場予想を下回り、2か月連続で上昇率が鈍化しました。これを受けて、USDの弱さからドルストレート通貨が大きく動きました。とはいえ、トレンドを確認することができない状況にあることから、今週からの展開に期待しています。

通貨相関からは、下位足ではマイナー通貨の強さとメジャー通貨の弱さが鮮明です。マイナー通貨の動きは徐々に上位足に波及してきています。日足と4時間足の方向感が連動する通貨が増えてきていることから、足元の動きの継続性を見ることができます。USDの売り・マイナー通貨の買いを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

今週は、木曜日の米国の消費者物価指数が最大の注目です。その他、火曜日のスウェーデン中央銀行主催のシンポジウムが開催され、主要国の中央銀行総裁の発言が予定されています。水曜日にはオーストラリアの消費者物価指数・小売売上高に注目です。
本日は、日本が祝日のため日中は流動性の低い状況になると思います。しかし、雇用統計の発表明けであること、このところ流動性の低い局面に仕掛ける動きがみられることなどから、突発的な動きには警戒しておきたいと思います。今週の米国の消費者物価指数の発表に向けて、本格的な年明け相場が始まると期待しています。

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