今日の環境分析 2022年11月11日

昨日発表された、米国の消費者物価指数は前年同月比+7.7%の上昇と、市場予想の+7.9%を下回りました。これを受けて、インフレの鈍化からFRBの利上げペースが緩むとの判断から、USDが大きく下落しました。このところ、USDの弱さを案内してきましたが、一挙にエネルギーが放出されたかのようです。USDの利上げ水準の限界が見えてきたことで、利上げの余地幅が通貨の強弱を決めているように思います。日銀は大幅な金融緩和継続を維持していますが、永遠に続くわけではありません。いつか近いうちにくる金融引き締めに向けて、JPYの強さが見えてくると思われます。ただ、強いと言っても現在の日本経済の現状からすると、急激な円安への大きな調整の動きと認識しておく必要があると思っています。

通貨相関からは、USDの弱さ、JPYの強さが目立ちます。USDは、月足・週足で最強、日足・4時間足で最弱通貨となっています。足元の動きが週足以上の長期足へ波及してくるのは近いと考えています。こうした動きを判断するには、週足のミドルバンドとの関係を見ると良いと思います。今週、いくつかの通貨ペアで週足ミドルをまたぐ動きをしています。週足ベースでの領域の変化には注意しておく必要があります。昨日の値動きから、待ちに待った発散の動きが始まりました。週末であることから継続性が心配ですが、この発散の動きについていきたいと考えています。

本日は、英国のGDPに注目です。米国は祝日で債券市場は休場ですが、株式市場は開いているため、昨日の消費者物価指数発表以降の動きをどう評価するのか注目です。USDストレート通貨を中心に値動きを注視したいと考えています。

今日の環境分析 2022年11月10日

火曜日に実施された米国の中間選挙は、事前予想とは違い民主党が善戦しました。共和党の絶対的な勝利を回避したことで、従来の政策運営が継続されると判断され、USDの買戻しにつながりました。全般には、方向感のつかみづらい展開が続いています。

通貨相関からは、EURの強さは継続していますが、その他の通貨はまちまちな動きになっています。通貨の強弱面からも方向感のつかみにくい状況にあります。上位足と下位足の方向感に違いがあり、下位足では収束の動きを強めています。発散に向けての準備段階にあると考えています。

本日は、22時半に発表される米国の消費者物価指数が最大の注目です。金融引締めの減速をするか否かの判断材料となります。発表後は、USDの方向感が明確になると想定しており、発表まで待ちたいと思います。

今日の環境分析 2022年11月9日

昨日は、全般に久しぶりに小動きの推移となりました。日足ベースで1%以上変動する通貨ペアがなく、月初来の方向に沿った値動きとなりました。昨日の米国中間選挙の投票結果待ちの動きと明日の消費者物価指数の発表を前に、USDの調整の動きが強まりました。

通貨相関からは、USD・JPYの弱さが目立ちます。しかし、クロス円通貨が下落していることから、USDの弱さが際立っている事が分かります。この結果、相対的にEURの強さが目立ち、EURUSDが堅調な展開となっています。背景には、今後の利上げ余地にあると思われます。明日の米国の消費者物価指数次第では、USDの一段安の可能性があります。USD調整の動きは4時間足から日足まで波及しているため、この動きがさらに長期足に波及することも視野に入れておく必要があります。ドルストレート通貨に注目しています。

本日は、昨日行われた米国の中間選挙の結果が判明します。共和党の上下院で過半数を取るようだと、今後の財政運営に支障をきたすことが考えられ、その影響を見極めたいと思います。ただし、中間選挙以上に市場が注目しているのは明日の消費者物価指数です。明日の米国時間までは方向感のつかみにくい展開になると想定しています。

今日の環境分析 2022年11月8日

昨日は、前週末の動きを継続したUSDが下落し、利上げ余地が大きいと判断されているEURが上昇しました。この結果、EURUSDは再びパリティの1.0を回復しました。前週末発表の米国の雇用統計では今後の金融引締め度合いを判断できなかったため、木曜日に発表される米国の消費者物価指数の結果待ちの動きになっています。このため、USDは気迷いな展開が続いています。

通貨相関からは、JPYの弱さが継続しており、USDの弱さも目立っています。対して、EUR・NZD・CADの強さが目立っています。JPYとUSDともに弱いため、USDJPYの動きは判断しづらくなっています。USDJPYを除いた、ドルストレートやクロス円通貨に注目しています。

本日は、米国の中間選挙となります。明日、大勢が判明しますが、共和党の躍進となった場合、米国のウクライナ支援に支障をきたす恐れがあり、ウクライナ情勢を背景にエネルギー危機の長期化を警戒する必要があります。この場合、最も影響を受けるのは欧州経済なので、EURの動向に注意したいと思います。

今日の環境分析 2022年11月7日

今週から、米国では冬時間に入ったことで、1日の始まりは7時になります。このため、この環境分析の掲載は従来よりも1時間遅くなります。

先週末の米国雇用統計は、強弱まちまちの内容でした。USDJPYは、発表直後に上昇しましたが一時的なものとなり朝からの下落トレンドを維持する動きとなりました。全般に大きく動き、前日に日足のミドルバンドを抜けた通貨ペアが再び反転しました。多くの通貨ペアでミドルバンド付近に位置しているため、方向感のない展開を示しています。逆に判断すれば、大きなトレンドの始まりを待っている状況にあります。

通貨相関からは、JPYの反転があり4時間足で強さが目立ちます。USD・EUR・GBPともに弱いため、クロス円通貨の動きに注目です。日銀のスタンスに変化の兆しが見られるため、円高方向への警戒を強めておく必要があると思われます。メジャー通貨が弱い状態にあるため、相対的にマイナー通貨の堅調さが目立ちます。JPY高、USD・EUR・GBP安の動きに沿った通貨選択をしたいと思います。

今週は、火曜日に米国で中間選挙が行われ、選挙結果は水曜日に判明します。バイデン大統領の政権運営への影響に警戒したいと思います。木曜日には米国の消費者物価指数が発表されます。前週末の雇用統計が今後の金融政策の行方を判断することができない内容だったため、消費者物価指数の内容には注意したいと思います。次回のFOMCの利上げ幅が縮小されるか否かの判断材料となります。内容次第では、USDの急落も想定しておく必要があります。
本日は、重要な経済指標の発表がなく、前週末の雇用統計の内容を消化する展開になると思われます。

デイトレードの実績_2022年11月第1週

11月第1週は、9通貨ペアで+787.7pipsとなりました。15回トレードし、12勝3敗、勝率80.0%となりました。3回の負けのうち1回は必然の負けですが、2回は回避すべき局面でした。エントリー回避のルールを見落としていた局面でした。今週は、サインを確認できる回数が17回と多く、うち2回は見送りポイントとなりました。本来であれば、EURUAUDの2回も見送るべきでした。

デイトレードのノウハウとなる部分についてはチャートから削除しています。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

スワップ一覧_2022/11/05(Axiory/BigBoss/XM/Titan)

今週は、米国・英国・オーストラリアで政策金利の発表があり、それぞれ利上げしました。なかでも米国と英国では+0.75%と大幅な利上げとなりました。これを受けて、金融政策の方向性に沿ったスワップポイントに変更を行っています。Axioryでは、USDJPYのスワップポイントはロング・ショートの乖離幅は年初来最高の水準になりました。米国FRBが利上げを継続しているなかでも、BigBossは変化がありません。
マイナススワップが依然として多く、マイナス幅が拡大しています。スイングトレードの際には、これらのマイナス・スワップポイントのポジションの選択には注意したいと思います。
この問題に対処する方法ができました。推奨FX口座の一つであるXMでは、スワップポイントがゼロであるKIWAMI極口座という新たな口座タイプが設定されました。最低取引単位が10万通貨であるため、資金量に注意が必要ですが、スイングトレードに最も適した口座であると判断しています。
https://clicks.pipaffiliates.com/c?c=460584&l=ja&p=1

今日の環境分析 2022年11月4日

昨日、イングランド銀行は、政策金利を+0.75%と8会合連続して利上げし年3%となりました。景気後退の長期化するとコメントしました。インフレ抑制が急務となっています。英国経済の悪化懸念を受けて、GBPが下落しました。4時間足では多くの通貨にトレンドを確認することができます。さらに、多くの通貨ペアで昨日、日足のミドルバンドを抜けました。日足環境のトレンド変化には到りませんが、売り・買いの領域が変化してきている事に注意したいと思います。

通貨相関からは、USDの一強の状態に戻りつつあります。世界的な景気悪化懸念の中で、米国経済の相対的な強さがUSD高を支えています。日銀のスタンスに変化の兆しが見られるため、JPYの強さにつながってきています。GBPが大きく下落したため、EURGBPは前日比+1.39%上昇しましたが、EURの弱さも確認できます。AUDとともに3弱通貨と判断しています。JPY・USDの買い、EUR・GBP・AUDの売りを組み合わせたポジションに注目しています。

本日は、米国の雇用統計が最大の注目です。今回の内容次第では、12月のFOMCの利上げ幅が縮小されるか否かを判断することができます。大きな動きがあることを想定した上で臨みたいと思います。
なお、来週から米国は冬時間に入ります。1時間時間帯が遅くなります。MT4で4時間足を利用している場合は、切替わり時間に注意してください。現在の2時・6時・10時・14時・18時・22時が、それぞれ3時・7時・11時・15時・19時・23時になります。週末に、MT4の設定時間の確認をお勧めします。

今日の環境分析 2022年11月3日

本日未明に発表された、米国FOMCの政策金利は+0.75%の利上げと予想通りになりましたが、利上げと同時に発表された声明文では次回以降の利上げ幅を縮小することを示唆するものでした。しかし、その後のFRB議長の会見ではこれを否定するかのような発言となりました。これを受けて、USDJPYは急落後に急反発するなど、ボラティリティの高い展開となりました。前日発表された雇用関係指標の好調を受けての反応だったと思われます。利上げ停止の議論があることは間違いなさそうなので、ここからの利上げ余地は限定的であると思われます。

通貨相関からは、再び、JPYの戻りの動きが見られます。USD・NZDの強さは継続しており、EUR・GBPの弱さも継続しています。これら通貨を組み合わせた通貨ペアに注目したいと思います。個々の通貨ペアでは収束の動きを強めており、発散の時期は近いと考えています。

本日は、イングランド銀行の政策金利の発表に注目です。また、米国のISM非製造業景況指数にも注目です。本日は、日本が祝日で休場であるため、東京時間は方向感のない展開が想定されます。欧州時間からの値動きに注意したいと思います。

今日の環境分析 2022年11月2日

昨日は、オーストラリア中央銀行が7会合連続で+0.25%利上げしました。今後も利上げ継続方針は出していますが、小幅な利上げでは市場インパクトはなく、AUDは軟調な展開となっています。米国では、雇用動態調査が発表され労働需給のひっ迫感を確認する一方、ISM製造業景況指数は2年半ぶりの低水準となりました。本日のFOMC政策金利の発表を前に、方向感のない展開が続いています。

通貨相関からは、JPY・AUDの弱さ、USD・NZDの強さが際立っています。上位足から下位足まで方向感が揃っているものの、個別の通貨ペアでは方向感がつかみにくい状況が継続しています。

本日は、米国のFOMC政策金利の発表と、その後のFRB議長の記者会見に注目です。政策金利は+0.75%の利上げで市場コンセンサスは固まっていますが、FRB議長の記者会見で次回以降の金融政策に言及されれば大きく動く可能性があります。次回、利上げ幅を圧縮するのか否かが最大の注目点です。発表を前に動きづらい展開にあると思われます。