昨日は、EURを軸に大きく動きました。BOE(イングランド銀行)は、先週木曜日に決定した国債売却を10月末まで延期し、10月14日まで緊急の金額無制限での国債買入れを表明しました。これを受けてGBPが乱高下する展開となりました。政府の減税策を受けての金利上昇への対抗措置です。国債買入れは、インフレ対応の金融引き締め策と逆行しており、政府の景気対策に迎合する結果となりました。ECB(欧州中央銀行)総裁は、連続利上げ姿勢を継続するとの発言をし、足元のEURの強さにつながりました。しかし、全般には金融政策の変更や当局の発言などから、混迷する動きになっています。
通貨相関からは、USDの強さが継続しています。JPY・EUR・GBPともに、反転の動きを見せており、方向感のない展開になりました。上位足から下位足まで揃っているのは、USDとNZDだけになりました。USDを軸に通貨選択する方針に変更はありません。
本日は、米国のGDPに注目ですが、サプライズは想定しづらいと思います。RBNZ総裁の発言にも注目です。現在、最弱通貨となっているNZDの方向感に影響を与えるのか注視したいと思います。しかし、全般には、明日の月末に向けて調整色の強い展開が想定されます。明日は、週末・月末・四半期末・年度半期末の重なる珍しい日になります。通常の期末より終値を意識した動きになることが想定されるので、来週まで見送りするのも賢明かと思います。