今日の環境分析 2022年9月16日

昨日は、米国の8月の小売売上高が発表され、前月比で予想を上回る+0.3%となり、市場への影響は大きくはみられませんでした。全般に、小動きに推移しており、1%を超える変動となる通貨ペアはありませんでした。足元、JPYとUSDの強さが目立っていることから、XAUUSD(ゴールド)や日経平均などが大きく動きました。
政府は水際対策の緩和強化の方針を固め、インバウンドの回復が期待されています。外国人旅行客の拡大は円需要の拡大につながるため、金融政策を変更せずとも急激な円安の抑止効果と期待されています。前日のレートチェックとともに、円安対策の動きが顕著になってきました。

通貨相関からは、4時間足でJPYがUSDに次ぐ強さとなっています。このため、ともに強いUSDJPYは大きな動きはありませんが、USDJPY以外のクロス円通貨の弱さ(JPYの強さ)が目立っています。EURが再び強さを見せてきており、GBPの弱さも顕著であるため、EURGBPの上昇が目立ちます。マイナー通貨の弱さが目立ってきており、USD・EURとの組み合わせ通貨に注目です。

来週は、21日に米国、22日に日本・スイス・英国で、金融政策の発表が予定されています。米国と英国では大幅な利上げが見込まれており、スイスはマイナス金利を脱却する見込みです。こうした中で日本が金融緩和を継続すると、円安の動きが加速する可能性が高いと思われます。逆に、日本銀行の金融政策に少しでもニュアンスの変更があれば、一気に円高に反転することも想定されるので警戒が必要です。来週のこうした動きを前に、週末である今日は値動きに注意したいと思います。週明け月曜日は、日本が敬老の日の祝日、英国・オーストラリアがエリザベス女王の葬儀に伴う休日となります。このため、FX市場は日本時間・欧州時間は閑散な動きが想定されます。実質、米国時間からの週明けスタートなるので、本日中にポジションを決済する動きが強まると思います。動きが出ても大きくは狙いづらく、デイトレの際は早めの決済が望ましいと思われます。

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