今日の環境分析 2022年9月8日

USDJPYが前日の142円台から145円直前に迫るなど、連日の円安が続いています。クロス円通貨全般に大きく上昇しました。ほとんどの国で金融引き締めが行われているなかで、日本銀行は金融緩和姿勢を継続しています。がっかりするくらいワンパターンの財務大臣のコメントなど、金利差を背景として円売りの動きは加速しています。USDJPYは節目となる145円を目前に反落したことから、目先のテクニカルな下落はあるかもしれませんが、ファンダメンタルの変化のないうちは、トレンドの転換には到らないと思います。カナダ中央銀行は、0.75%の利上げと14年ぶりの高水準となる3.75%となりました。本日の欧州中央銀行(ECB)の政策金利の発表を前に、0.75%の利上げを予想したEURの強さが目立っています。このため、EURUSDの関係から、USDの強さを抑えられるとUSDJPYの上値は限定的とも考えられます。

通貨相関からは、JPYの最弱通貨の位置づけが継続しています。このため、クロス円通貨の買いには安心感すらあるように思われます。CADの強さは継続していますが、USDは4時間足で調整の動きがみられます。逆にEURの強さが4時間足で確認できます。GBPも戻りの動きがみられます。下位足の動きが、調整に終わるのか、上位足に波及するのか注目していきたいと思います。

本日は、ECBの政策金利に注目です。今回は0.75%の利上げが予想され、これを見越してEURの上昇が目立っています。このため、もし0.5%の利上げとなった場合には失望売りが加速し、EURUSDは底値模索の展開になる可能性があります。また、米国FRB議長の発言にも注目です。ジャクソンホール会議での講演における超タカ派発言からUSDの強さが加速しましたが、今回の発言ではその方向性に変化があるのか注目されます。

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