今日の環境分析 2022年9月7日

昨日は、JPYが大きく下落しました。USDJPYは24年ぶりとなる143円台に一時乗せるなど、クロス円通貨のうち4通貨ペアが1%を超える上昇となりました。オーストラリア中央銀行は、市場予想通りとなる4会合連続の利上げを実施し、0.5%利上げした結果、政策金利は2.35%となりました。米国のISM非製造業景況指数は、予想外の上昇となり景気の底堅さを示し、金融引き締めの継続を裏付ける材料となりました。
日米間の金融政策の違いから、USDJPYは140円をあっさり超えたことで、次は145円をターゲットになりました。昨日のコメントで、すぐにトレンドの発生は難しいとの判断しましたが、間違いだったようです。昨日の動きで複数の通貨ぺアでトレンドの発生を確認することができました。ただ昨日も書いたように、一部の通貨ペアは月足レベルでのレンジ上限・下限にあるものもあることから、注意したいと思います。

通貨相関からは、USD・CADの強さ、JPY・NZDの弱さが目立ちます。個々の通貨ペアでみると、USDの強さというよりも、JPYの弱さが反映していると思います。GBPは、首相交代に伴う新たな政策がどう影響してくるのか注視されます。目先的にはこの動きGBPの戻りの強さを表すことになりました。AUDは中国経済の停滞の影響を懸念して、足元の値動きは鈍い状況にあり、取り組みにくい通貨になりました。クロス円・ドルストレートを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

本日は、カナダの政策金利に注目です。オーストラリアのGDP、英国BOE総裁の発言などには注意しておきたいと思います。明日はECBの政策金利が発表されることから、EURの値動きにも警戒しておきたいと思います。

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