昨日は、米国市場が祝日で休場だった関係で、米国時間は閑散な動きとなり、ボラティリティは大幅に低下しました。EURUSDは、一時、20年ぶりになる0.99割れになる局面もありました。木曜日にECBの政策金利の発表を控えており、大幅な引き上げ予想もあることから、大きく割り込むことはありませんでした。しかし、エネルギー問題を背景とした欧州経済の景気先行き悪化懸念を考慮すると、インフレ対応の利上げがあっても、実体経済の悪化を背景としたEURの弱さは継続すると思われます。米国と欧州経済の強弱を考えると、EURUSDの下値は模索は継続すると考えています。一部の通貨ペアでは、月足ベースの上限・下限に近付いているものがあり、長期的な観点からの水準感を考えておく必要もあると思います。
通貨相関からは、再び、上位足から下位足まで、すべての通貨の動きが揃いました。USD・CADの強さ、JPY・EUR・GBPの弱さが顕著になっています。個々のチャートでは、現時点でトレンドは確認できず、収束する動きが極まっている感はありません。このため、すぐにトレンドの発生を期待するのは難しいと思いますが、動き出しに向けて収束する動きを強めていくと考えています。通貨の強弱感は明確にあるため、通貨選択は限定して考えてよいと思います。
本日は、オーストラリアの政策金利と米国ISM非製造業景況指数に注目です。オーストラリアは金融引き締めを継続しており、今回も利上げがあるものと思われます。しかし、利上げが市場に与えるインパクトは以前ほどではありませんが、サプライズがないか内容には注意しておきたいと思います。また、米国のISM非製造業景況指数にも注目ですが、連休明けの米国市場の動きに警戒したいと思います。