先週末の米国の雇用統計は、事前予想の数字と大方変わりなくサプライズはありませんでしたが、金融引き締めの方向性に変化はありませんでした。USDの強さが目立ち、ドルストレート通貨の上昇が目立ちました。USDJPYは140円台に入ってきており、警戒しつつも上値を追いやすい状況になってきました。
通貨相関からは、USDの一強が継続していますが、CADがUSDに次ぐ強さなのも注目です。逆に、GBP・JPYの弱さは継続しています。2強2弱の通貨となっているので、これら通貨の組み合わせに注目していきたいと思います。しかし、英国の保守党党首交代に伴う政策方針の変更や日本銀行の金融政策の方針転換の可能性はゼロではないので、深追いは避けたいと思います。また、EURUSDのパリティ割れが続いており、継続性に注目です。
今週は、政策金利の発表が相次ぎます。火曜日にオーストラリア、水曜日にはカナダ、木曜日にヨーロッパECBの政策金利などが発表されます。これら各国・地域は、利上げ方向を継続する方針ですが、その引き上げ幅に注意したいと思います。発表を前に思惑的な動きが強まると思われるので、発表日の前から値動きに警戒しておきたいと思います。なかでも木曜日のECBの政策金利に注目です。また、火曜日の米国のISM非製造業景況指数など、重要な経済指標が多いので、指標発表の時間確認を忘れないようにしたいと思います。
本日は、米国とカナダがレイバーデイの祝日のため、米国時間は閑散な展開になると思われます。また、英国の保守党党首が決定します。保守党党首は次期首相となるため、英国の政策の方向性に変化が生じるのか、GBPへの影響が高いので注目しておきたいと思います。