昨日は、米国のGDPが発表され、2期連続マイナス成長となりました。イエレン財務長官は、景気後退ではないと発言していますが、景気の悪化が鮮明となり減速感を強める状況になってきました。これを受けて、USDJPYは大きく下落し、週足でも調整局面入りしてきました。米国景気悪化懸念に伴う金融引き締めの弱まりを想定し、日米金利差を背景としたUSDJPY上昇の反転の動きになっていると思われます。しかし、USD安よりJPY高の展開となっています。クロス円通貨はすべて1%以上の下落となりました。夏休みを迎えポジション解消の動きも強まっていると思われます。半年以上続く円安局面の終焉を迎えた可能性もあると考えています。
通貨相関からは、EURの弱さが継続しています。また、USDも4時間足から日足に弱さが波及し、弱い通貨入りしてきました。このため、EURUSUDはレンジ内の動きを強めています。一方で、JPYの強さが目立つことから、クロス円通貨の弱さを確認することができます。月末を控え調整色の強い展開となり、一部の通貨ペアを除けば方向感の乏しい展開になっています。
本日は、各国のGDPが発表されます。また、米国のGDPデフレーターにも注目です。今後の金融政策の方向性に影響を及ぼす可能性が高いため、注意しておきたいと思います。本日は月末最終日に加えて週末であることから、ポジション整理の動きが強まると思われます。