本日未明に発表された、FOMCの政策金利は0.75%の利上げと事前予想通りとなりました。全員一致で0.75%の利上げが決定し、1.0%の利上げを主張する委員は一人もいなかったことがわかりました。その後のFRB議長の記者会見では、景気対策よりもインフレ抑制を重視すると、今後も継続的な利上げが適切と判断するとのコメントがありました。しかし、市場では利上げは年内いっぱいで、来年には景気後退をうけて金融緩和を始めるとの見方があります。長期金利にその兆候が見られる状況になってきました。記者会見を受けて、EURUSDでは上昇しドル反落の動きとなりましたが、数日前のレンジ内に戻るに過ぎませんでした。今後は、欧州経済の動向に注視したECBの金融政策に注目です。
通貨相関からは、4時間足でGBPの強さが目立ちました。EURGBPの関係で見てもGBPの優位性が顕著になってきました。同様にAUDNZDでAUDの優位性が目立っています。JPYは下位足で戻りの動きとなり、上位足に連動してきました。CADも同様の動きなっています。GBPを除けば、上位足から下位足までの方向性が揃ってきていることから、これら通貨の強弱による通貨選択をお勧めします。
本日は、米国で第2四半期のGDPが発表されます。FOMCに続いて連日の重要な経済指標の発表となります。GDPの内容次第では、金融政策に影響を与える可能性が高いため警戒しておきたいと思います。