今日の環境分析 2022年4月14日

日銀総裁の発言で円安が加速し、USDJPYは20年ぶりに126円台に突入しました。同時に会見していた財務大臣の急激な為替変動は好ましくないとの発言を否定するかのようでした。おそらく日銀が目標とする消費者物価指数の2%到達を目指して、資源価格を中心に物価高を演出しているかのようです。インフレ抑制と経済回復の綱引きになり日本では無策の状況ですが、消費税の一時締結などの打開策などを期待したいものです。

USDJPYは125円の節目を抜けたことで円安が加速しましたが、ほぼ1か月上昇が続いており徐々に頭の重い展開が想定されます。足元は、上位足の方向性とは反対に、メジャー通貨の強さ、マイナー通貨の弱さが続いています。しかし、連日述べているように上位足に波及するまでに至っていません。当面は見送り姿勢を維持していきたいと思います。

本日はECBの政策金利が発表されます。昨日は、ニュージーランドやカナダが大幅な利上げを発表しており、日本を除く世界的な金融引き締めの動きに同調するのかに注目です。ウクライナ情勢を受けて欧州経済の停滞を懸念する動きがどの程度反映されるのかを見たいと思います。金融政策は現状維持を想定していますが、利上げ時期のコメントに注目しています。

明日は日本を除く多くの国でイースター前のグッドフライデーの休日になり金融市場が休場となります。ポジション整理の動きにも警戒しておく必要があります。

コメントを残す