昨日は、前日以上に小動きに推移しました。前日比で見て0.5%以内の変動になっており、明日の消費者物価指数の発表を前に様子見気分が強まっています。昨日発表された東京都区部の12月の消費者物価指数は前年同月比+4.0%の上昇となりましたが、JPYへの影響はみられませんでした。後日発表される全国の消費者物価指数は、傾向的に東京都の数値を上回っており、高い物価上昇を確認することになります。これが日本銀行の金融政策にどのような影響を与えるのか注目しています。昨日行われた、スウェーデン中央銀行主催のシンポジウムにおいてFRB議長の発言があり、その内容にタカ派発言がなかったことを米国株式市場は評価しました。米国金融当局は金融引き締めに慎重になってきたものと思われます。
通貨相関からは、USDの弱さが継続しています。しかし、JPYも弱いためUSDJPYには動きを見られません。USDの弱さは個々の通貨ペアへは顕著に波及しているとみるのが難しい状況にあります。それぞれが方向感のない動きになっており、明確なトレンドを判断することができません。明日の消費者物価指数の発表までは様子見気分が継続するものと思われます。
本日は、オーストラリアの小売売上高と消費者物価指数に注目です。このところAUDが堅調な動きを見せており、経済指標の内容次第では大きく加速する可能性も否定できません。発表後の値動きに注目したいと思います。明日の米国の消費者物価指数の発表を前に様子見気分が強まっていることから、流動性が低下しているのと同じ状況にあります。このような時には、ちょっとした内容でも値が飛ぶことがよくあります。警戒しつつも様子見で臨みたいと思います。