10月は、円安が進み、クロス円通貨の上昇が際立ちました。最低のAUDJPY+2.60%から最高のNZDJPY+6.66%となりました。USDJPYは、為替介入が実施されたこともあり、+2.69%の上昇にとどまりました。
昨日は、ユーロ圏の10月の消費者物価指数が発表され、+10.7%と6か月連続で過去最高を更新しました。エネルギー価格の上昇が大きく影響しているようで、ECBの大幅利上げ効果は表れていない状況にあります。景気悪化懸念が強い一方、インフレ抑制のためには利上げ継続が必要とされています。
通貨相関からは、USDの強さが戻り、ふたたび最強通貨になってきました。逆に、JPYが再び最弱通貨になりそうです。週末の日銀の金融緩和継続方針を受けて、JPY高の動きにはつながりにくい状況にあります。EUR・GBPともに弱い動きとなり、依然として、通貨選択が難しい局面が続いています。
本日は、オーストラリアの政策金利と米国のISM製造業景況指数に注目しています。明日(日本時間、明後日未明)のFOMC政策金利の発表を前に、市場全般は様子見気分を強めると思われます。