今日の環境分析 2022年8月2日

昨日発表された米国ISM製造業景気指数は、2か月連続のマイナスとなり、景気後退の兆しの確認することとなりました。インフレ圧力の低下や米国金利の利上げペースの緩和、米長期金利の低下などからドル安につながっています。本日予定されている米下院議長の台湾訪問に伴う米中関係の緊張感の高まりから、リスク回避の円高の動きが加わり、USDJPYは上値の重い展開となっています。クロス円通貨全般に大きく下落し、日足に波及してきました。多くが週足のミドルバンドを下抜ける動きを見せており、中期的な下落姿勢を強めつつあります。ドイツでは、物価高騰の影響を受けて小売売上高が過去最大の下落となりました。欧州経済全般の停滞を示していると思われ、EURの弱さにつながると考えています。

通貨相関からは、JPYの強さ、USDの弱さが顕著となっており、USDJPYは4時間足で最弱通貨になっています。クロス円通貨の弱さ、ドルストレート通貨の強い動きが続いています。EURの弱さも継続しています。メジャー3通貨の方向性が明確になってきているため、これらの3通貨を軸とした通貨選択が望ましいと考えています。また、NZDの戻りの動きも目立ちます。

本日は、オーストラリアの政策金利の発表に注目です。金融引き締めの継続姿勢を強めていますが、利上げ幅に注目が集まります。また、米下院議長の台湾訪問に伴う米中関係の緊張感の高まりは、円高への動きの加速につながるか警戒しておきたいと思います。 

コメントを残す