昨日発表された米国の新規失業保険申請件数は、20.9万人と市場予想の22.7万人を下回り、労働市場の逼迫感の強まりからUSDが買われる展開になりました。前週とは逆の動きになりました。年末に向けての雇用確保の動きが見られた模様ですが、季節的に労働人口が減少する時期だけに期間を限定した雇用調整のようにも思われます。米国では本日から連休モードになるため、その前に短期的なポジション調整の動きが出たものと思われます。
通貨相関からは、JPYの弱さを再び確認することになりました。年末に向けてのJPY反転の動きから、目先のポジション調整となり、JPY売りの動きになったものと思われます。USD・CADの弱さは継続しています。EURも同調して弱さが続いているため、メジャー通貨全般に調整色が高まっています。AUD・NZDは堅調な展開が続いています。欧米地域に比べ、利上げ継続の可能性が高いため、相対的な強さを持続しているものと思われます。本日は、日米ともに祝日で休みになるため、JPY・USD関連通貨の値動きには注意したいと思います。目先の軟調な動きを強めているEURに注目したいと思います。
本日は、日米ともに祝日となるため、欧州時間に限定して短期的なトレードに徹したいと考えています。夕方に欧州各国・地域のPMIの発表が予定されています。足元の景況感を判断するうえで重要な指標となるため、発表時のEUR・GBPの値動きには警戒したいと思います。また、ECB理事会の議事要旨の公表にも注目ですが、市場へのインパクトは少ないものになると想定しています。