週末金曜日は、ミシガン大学消費者信頼感指数が発表され、60.4と市場予想の63.7を下回り、4か月連続下落しました。低所得者や若年層の消費者心理が後退したことが大きな要因のようで、インフレへの警戒感が一段と高まったものと思われます。英国のGDPは、2期連続で低下したものの、市場予想のマイナス成長は回避しました。また、ECB総裁は金融引締めを継続することを確認し、利下げは今後数四半期はないことを明言しました。先週はFRB高官の発言が相次ぎ、タカ派発言が目立ちました。市場全般では、ボラティリティが低下し、方向感のない小動きに推移しました。その中で、USDJPYは151円台半ばに達し、10月の前回高値に迫ってきました。
通貨相関からは、USD・EURの強さやJPY・AUDの弱さが継続しています。GBPは中立的な位置づけですが、徐々に弱さが見られる動きになってきています。マイナー通貨全般に弱い状況が続いています。USD・EURの買いを軸に通貨選択をしたいと思います。
今週は、火曜日の米国消費者物価指数が最大の注目です。足元の米国債券利回りの低下を受けて次回のFOMCにおける利上げ見通しが出てきました。消費者物価指数の内容次第では、その動きが強まる可能性があります。水曜日の米国の小売売上高や卸売物価指数・日本の第3四半期GDP・英国の消費者物価指数、木曜日のオーストラリアの失業率・金曜日の英国の小売売上高に注目です。その他、先週に続き、欧米金融当局高官の発言にも注意したいと思います。本日は、注目すべき経済指標はありません。カナダは祝日のため金融市場は休場です。