昨日、日本銀行は10月30日から31日にかけて開催された金融政策決定会合における主な意見を公表しました。議論の中では、「金利ある世界」と表現して金融緩和からの出口を模索しており、ゼロ金利解除は着実に近づいてきている模様です。また、FRB議長の発言があり、その内容はサプライズがなかったものの、「適切なら躊躇なく利上げ」とのタカ派発言に反応しドル高となり、USDJPYは151円台に再び乗せてきました。しかし、米国の新規失業保険申請件数は労働市場の冷え込みを確認する結果となったことから、再利上げの可能性を探るよりも、金利低下の時期を模索する動きに関心が高まっていると思われます。
通貨相関からは、USD・EURの強さが継続しています。また、JPYの強さも回復しました。対して、マイナー通貨全般に弱い展開になってきました。依然として発散の動きを確認するのが困難な状況ですが、徐々に方向感が定まりつつあるように思われます。メジャー通貨の買いを軸に通貨選択をしたいと思います。
本日は、オーストラリアの四半期金融政策報告や、英国の第3四半期GDP、米国のミシガン大学消費者信頼感指数に注目です。今週は、市場インパクトの大きい経済指標の発表がなかっただけに、ちょっとした変化に過剰な反応をすることがあるので警戒したいと思います。また、欧米の金融当局高官の発言が続いていることから、その内容にも注目しておきたいと思います。週明け月曜日はカナダは祝日となります。