今日の環境分析 2023年8月28日

 先週末金曜日のジャクソンホール会議において、FRB議長は経済情勢次第で追加利上げの可能性があると言及しました。これまでの発言内容と変わらなかったことから、米国金利の高止まりの可能性が高まり、USDJPYは146円台半ばまで上昇しました。しかし、USDJPY以外のクロス円通貨の戻りは鈍いことから、USDの強さを示すとともにJPYの堅調さを確認する結果となりました。

 通貨相関からは、USDが最強通貨となっています。EUR・GBPが調整の動きを強め、NZDの弱さは継続しています。CADがUSDにつれて強さを取り戻し、JPYは中立的なポジションに位置しています。全般に方向感がつかみにくい局面ですが、ドルストレート通貨に注目しています。

 今週は、金曜日の米国雇用統計が最大の注目材料になります。先週末のジャクソンホール会議を終えたことで、市場の注目は雇用統計に向いています。雇用統計以外にも、今週は比較的市場に影響を与える経済指標の発表が続きます。水曜日のオーストラリアとドイツの消費者物価指数・米国のGDP、木曜日の中国のPMI・ユーロ圏の消費者物価指数・米国の新規失業保険申請件数とPCEデフレーター、金曜日のISM製造業景況指数・カナダのGDPに注目です。本日は、オーストラリアの小売売上高に注目です。なお、英国は祝日のため金融市場は休場となります。

コメントを残す