今日の環境分析 2023年8月14日

 週末金曜日に発表された米国の7月の生産者物価指数は、市場予想を上回る前年比+0.8%となり、13か月ぶりに伸び率が拡大しインフレ警戒が強まりました。また、英国の第3四半期GDPは前年比+0.2%と3四半期連続のプラスとなりました。これらの経済指標は発表時に瞬間的な影響を市場に与えたものの、市場全般では小動きに推移しておりボラティリティも低下しました。クロス円中心に大きなトレンドを期待されましたが、上値の重たい展開が続いています。

 通貨相関からは、USD・CAD・EURの強さが目立ちます。この3通貨以外は弱いグループに位置しており、2極化の動きを強めています。USD・EURの買いを軸にした通貨選択を継続したいと思います。

 今週は、火曜日から重要な経済指標の発表が続きます。火曜日の日本のGDP・英国の失業率・カナダの消費者物価指数・米国の小売売上高、水曜日のニュージーランドの政策金利・英国の消費者物価指数・米国のFOMC議事録公表、木曜日のオーストラリアの失業率・米国の新規失業保険申請件数、金曜日の日本の全国消費者物価指数・英国の小売売上高に注目です。
 本日は、注目すべき経済指標の発表はありません。日本は3連休明けになるためJPYの動きに注意が必要です。USDJPYは145円台をうかがう展開になってきており、口先介入を含めた金融当局の動きに警戒したいと思います。