今日の環境分析 2023年8月29日

 昨日は、前週末のジャクソンホール会議においてサプライズになる発言がなかったことや、英国が祝日で休場であったことから、全般にボラティリティが大きく低下し、閑散な市場となりました。USDJPYは146円台半ばで膠着状態になっており、レンジからの脱却するタイミングを図っている状態です。

 通貨相関からは、USDの強さが継続しています。JPYの弱さが顕著になる一方でEURの強さを確認することができます。USD・EURの二強の状態になっています。GBPは軟調な展開となり、マイナー通貨全般も弱い展開になっています。全般に、方向感は揃っているものの、収束の動きを強めていることから、発散に向けて準備段階に入ってきたと思われます。上位足から下位足まで強さの揃っているUSD・EURを軸に通貨選択をしたいと思います。

 本日は、明日以降に発表される経済指標に比べて重要度が低いですが、米国のJOLTS雇用動向調査に注目しています。今週最大の注目材料である金曜日の雇用統計を前に、明日のADP全米雇用報告、木曜日の新規失業保険申請件数と米国の労働関連の統計が続きます。その第一弾として本日のJOLTSの内容に少しでもサプライズがあれば、大きな動きを誘引しかねません。可能性は低いものの、他に注目すべき材料のない日にはちょっとしたイベントでも大きく反応するので注意しておきたいと思います。

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