インドで開催されていたG20財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、日銀総裁の政策修正否定を示唆する発言が市場に広がったことで、イールドカーブ・コントロール政策の修正を期待した円高の動きを牽制することとなりました。来週27~28日の日銀の金融政策決定会合に注目が集まっており、28日昼頃の金融政策の発表まで市場は神経質な展開が想定されます。26日の米国・27日の欧州の金融政策の発表もあることから、市場全般にも神経質な展開が蔓延するものと思われます。昨日発表された6月の英国の消費者物価指数は、前年比+7.9%と1年3月ぶりに8%割れ、市場予想をも下回りGBPは一時大きく下落したものの、その後、発表前の水準に戻り金融引締めの継続を評価する動きなりました。
通貨相関からは、EURの強さが継続しており、JPYも堅調な展開となっています。足元のUSDの反発があるため、USDJPYは戻り歩調にあるものの、上値を追う展開にはなっていません。EURJPYの堅調さに対し、GBPJPY・AUDJPYの横ばいの動きなど、クロス円通貨の方向性はばらばらにあるため、JPYを軸に通貨選択はしないようにしたいと思います。EURUSDは依然として収束の最終局面にあるため、動き出しに注意したいと思います。AUD・NZDの弱さは継続しています。このため、EURの買い、AUD・NZDの売りを軸にした通貨選択をしたいと思います。
本日は、オーストラリアの失業率に注目です。また、米国の新規失業保険申請件数にも注目です。労働市場の動向は、金融政策に大きく影響を与えるため、その内容には注意したいと思います。全般に、方向感のない展開が続いているため、レンジ内トレードに徹していきたいと思います。大きなトレンド狙いより確実な利確を優先するトレードをしたいと思います。