昨日発表された中国の第2四半期GDPは、前年比+6.3%と市場予想の+7.3%を下回りました。若年層の失業率の高さや不動産市場の低迷などを受けて伸び率が鈍化しています。中国の景気減速感が強まってきており、世界経済への影響が懸念されています。また、G20財務相会議が始まり、利上げに伴い世界経済に減速懸念が強まっているとのコメントがありました。先進国で続く金融引き締め政策の終息を意識しているものと思われます。昨日は、日本が祝日であったことから見送り気分が強く、ボラティリティは低水準となりました。方向感のない展開となり、Mark’s Tradeのスイングポジションでも複数の通貨ペアが決済されました。
通貨相関からは、USDの弱さが継続していますが、JPYの弱さも目立ちました。JPYは先週末の反発の動きがあらわれたものと思われます。EURの強さが目立ってきたことから、EUR関連通貨は堅調な展開となっています。USDとの関係からEURUSDも堅調ですが、高値圏でのレンジが続いていることから、レンジ抜けに注目しています。EURとともにGBPも堅調な展開となっており、EUR・GBP関連通貨に注目しています。
本日は、7月4日に開催されたオーストラリアRBAの議事録の公表に注目です。政策金利の据え置きを決定した会議であるため、その発言内容には注意したいと思います。再度、利上げの可能性があるのか否かの判断材料になると思われ、AUDの値動きには警戒したいと思います。また、21:30に同時に発表される米国の小売売上高とカナダの消費者物価指数に注目です。なかでも、米国の小売売上高はインフレ懸念や景気停滞を示すのか否定するのか注目しています。