今日の環境分析 2023年7月10日

 先週末金曜日に発表された6月の米国雇用統計は、失業率は予想通りの3.6%でしたが、非農業部門の雇用者数が予想を下回る20.9万人と5月の30.6万人から伸びが減速しました。雇用者数の下振れが嫌気されUSDは下落し、USDJPYは142円台にまで下落しました。Mark’s Tradeでは、この急落でスイングトレードで保有していたMark2のポジションを第1決済ポイントで決済しました。トレンドの転換が確認できたと考えています。ここから始まる新たなトレンドの動きに期待しています。

 通貨相関からは、JPYの強さが目立ち、USDは継続して弱い状況が続いています。USDの弱さの影響を受けて、EUR・GBPの相対的な強さが目立つ展開になってきました。マイナー通貨は全般に軟調な展開が続いています。JPY買いやUSD売りを軸に通貨選択をしたいと思います。

 今週は、水曜日に注意が必要です。水曜日は、今週最大の注目材料となる米国の消費者物価指数に加え、ニュージーランドとカナダの政策金利の発表が予定されています。このほか、火曜日の英国の失業率、水曜日の英国BOE金融安定報告書の公表、木曜日の英国のGDPとECB理事会議事要旨の公表や米国の生産者物価指数にも注目です。それぞれ、今後の金融政策の方向づけに影響を与える重要な経済指標となるため、発表内容を注視していきたいと思います。なお、金曜日はニュージーランドが祝日となります。
 本日は、米国雇用統計明けとなるため、先週末の米国時間におけるUSDの下落の影響がどのように出てくるのか注目しています。また、米国FRB副議長と英国BOE総裁の発言が予定されており、発言内容には注意しておきたいと思います。