昨日、欧州中央銀行(ECB)は、0.5%の利上げをし、3会合連続の大幅利上げとなりました。クレディ・スイスなど現在の金融市場を注視しているとコメントしたものの、インフレ抑制を優先した結果、大幅利上げとなりました。
米国ではファースト・リパブリック・バンクの経営不安がありましたが、他の大手銀行からの金融支援をうけて破綻懸念が解消しました。しかし、欧米の金融システム不安は依然として払拭されていないため、今後も警戒しておく必要があると考えています。
昨日は、ボラティリティは高いものの、終値では大きな変動はなく、来週のFOMCや欧米の金融不安などを背景に様子見の展開になっています。
通貨相関からは、USDやJPYは下位足で日足の方向性を否定する動きとなりました。NZD・EURは弱さが継続しています。EURの大幅利上げ継続があってもEURの強さにはつながらず、金融システム不安の強さを確認する結果となりました。下位足が上位足との調整の動きになっていることから、目先の動きを判断するのが難しい状況にあります。Mark`s Tradeでは日足でも4時間足でもほとんどサインの確認ができない状況になっています。週明けからの展開に期待したいと思います。
本日は、米国のミシガン大消費者信頼感指数に注目ですが、重要度は低いと考えています。その他にも重要度の高い経済指標の発表はないため、本日は落ち着いた展開を想定しています。しかし、依然として欧米の金融システム不安が完全に解消されたわけではないため、警戒を怠らないようにしたいと思います。企業の悪い材料は週末から週初にかけて出る傾向があるので、週またぎのポジションは極力保有しないようにしたいと思います。