米国雇用統計発表は3月10日(金)

米国の経済指標の中の最重要指標の一つである雇用統計ですが、
発表日時は原則第1金曜日の22時30分(冬時間、夏時間は21時30分)になります。
日時に原則と表記したのは、第2金曜日の場合があるからです。

2023年3月3日は第1金曜日になりますが、米国の雇用統計の発表は翌週の10日になります。
まだ冬時間なので、発表時間は22時30分です。
ちなみに、翌週から夏時間になります。

米国の雇用統計は、12日を含む1週間が調査対象期間になります。
調査から3週間後の金曜日に発表すること決められています。
このため、2月12日の週から3週間後の金曜日は3月10日になります。

今日の環境分析 2023年2月27日

週末金曜日は、衆議院において次期日本銀行総裁候補の所信表明が行われました。現状の金融緩和を肯定し、当面の持続を表明しました。一部の金融政策には検討することを表明しており、現状の異常な金融緩和策は修正されるのは近いと思われます。とはいえ、日本の金融緩和の継続と米国金利の上昇を背景にUSDJPYが大きく上昇しました。このところ米国の経済指標は好調な数値を示しており、金融引き締めの長期化観測からUSDの強さが現れています。

通貨相関からは、USDの強さが継続しています。JPYの弱さも目立つようになってきており、USDJPYの方向性を位置付けています。USD同様CADも強さを持続し、AUD・GBPの弱さが目立っています。通貨強弱が明確になりつつあるため、強い通貨買いと弱い通貨売りの通貨ぺアに限定し、ドルストレートを中心にクロス円とともに通貨選択をしていきたいと思います。

今週は、水曜日に米国のISM製造業景況指数、金曜日に同ISM非製造業景況指数に注目です。好調な米国経済の動向を確認したいと思います。USDは好調な内容を織り込んだ動きになっているため、マイナスのサプライズが発生する可能性を注意しておきたいと思います。木曜日のユーロ圏消費者物価指数にも注目です。欧州の金融引き締めの強化につながるか警戒したいと思います。その他は、影響度の大きい経済指標はありません。水曜日から3月になるため、月末月初のポジション調整の動きには注意する必要がありそうです。
本日は、参議院で次期日銀総裁の所信聴取が行われます。衆議院における内容との違いは想定されないため、市場のインパクトは少ないと思われます。しかし、何らかの表現の違いがあれば、その内容には敏感に反応すると考えられるので、警戒はしておきたいと思います。日本時間では、週末に大きく上昇したクロス円が反転するのか持続するのか注目しています。短期的なレンジを抜けたUSDJPYと、レンジ上限に達してきたEURJPY・GBPJPYの値動きの違いに注意したいと思います。