今日の環境分析 2023年2月22日

昨日は、GBPが大きく上昇しました。昨日発表された欧米各国のPMIは予想外に高水準とならい、なかでも英国のPMIが大きく改善した点がGBPに影響しました。その他、ユーロ・米国でも高水準となり、各国・地域の通貨高につながりました。3連休明けの米国では、株式が急落しました。一部の企業の決算発表で業績悪化が鮮明となり、その要因が賃金上昇に伴う人件費増が収益を圧迫しているものでした。賃金インフレの深刻さが鮮明になり、労働市場の逼迫が伝わり、月初に発表された米国雇用統計の内容を裏付ける結果となりました。このため、米国においてはインフレ対応からの金融引き締めの継続や再強化懸念が想定されたことから金利上昇、USD高に向かいました。

通貨相関からは、こうした動きを反映して、USD・EUR・GBPの強さが目立つようになりました。下位足の動きが上位足に反映されつつあることから、この流れは継続すると思われます。対して、JPY・NZDの弱さが目立っており、金融政策の違いが通貨に大きく反映する状況になっています。このため、JPY売り、USD・EUR・GBP買いを主軸とした通貨選択をしていきたいと思います。

本日は、ニュージーランドの政策金利の発表に注目です。最弱通貨に位置しているNYDの方向感が転換するのか加速するのか、その内容には注意していきたいと思います。日本時間の明日未明には、2月1日発表された米国FOMCの議事録が公表されます。0.25%の引き上げ幅に圧縮した会合でしたが、その後の米国の経済指標の好調をみると圧縮が時期尚早だったとの声も一部には出ています。会合において引き上げ圧縮への否定的なコメントがあったのかどうか、次回の利上げ幅を推測するうえでも重要な内容になると思われます。明日は、日本は祝日で金融市場は休場となります。FOMCの議事録公表を控えた日本時間では、ポジション調整の可能性も否定できないため、JPYの動きには警戒しておきたいと思います。

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