週末金曜日は、日本銀行の次期総裁・副総裁の候補者が発表されました。事前に報道されていた候補者と違い、今後の金融政策の思惑の違いからJPYは大きく変動しました。米国金融当局の一部からは金融引締めの長期化発言があり、USDの反発につながりました。カナダでは失業率が発表され、事前予想を上回る好調な結果を受けてCADの堅調さが目立ちました。CAD関連通貨はレンジ内から脱却しており、この流れが継続するのか注目しています。CAD関連通貨以外は、小動きに推移しました。
通貨相関からは、前週の米国に続きカナダでも労働市場の逼迫が確認されたことから、USDとともにCADの強さが目立っています。JPYとAUD以外は日足と4時間足の強弱感が揃っており、足元の動きが継続するのか注目しています。CAD以外は明確な方向性を確認できるまでには到っていないため、CAD関連通貨以外は様子見したいと思います。
今週は、火曜日に発表される米国の消費者物価指数が最大の注目になります。火曜日には、日本のGDPや英国の失業率の発表も予定されており、大きな変動が想定されます。また、政府が日本銀行総裁・副総裁の後任人事を国会に提出します。水曜日には英国の消費者物価指数や米国の小売売上高も発表されます。週を通して、米国を中心に物価関連指標の発表が継続します。個々の内容次第では関連通貨への反応が大きいと思われるので注意しておきたいと思います。本日は、重要な経済指標の発表はありません。明日の米国の消費者物価指数の発表を前に様子見の展開が続くと想定しています。