先週末に発表された米国の雇用統計は、雇用者数の増加や失業率の低下など、予想を上回る堅調な数字となり、労働市場の底堅さを確認する結果となりました。これを受けて、FRBの早期利下げ期待が後退し、USDの反発につながりました。USDJPYでは前日比2%近く上昇するなど、雇用統計の発表後に多くの通貨ペアが大きく動きました。通貨ペアごとに、レンジ内の動きとトレンドの加速と違いが出てきています。
通貨相関からは、週末の雇用統計後の動きでUSDの弱さが払拭されてきました。GBP・NZDの弱さは継続しています。方向感を判断するのが難しい状況にあります。週明けの動きを注視していきたいと思います。
今週は、火曜日にオーストラリアの政策金利が発表されます。足元の弱い動きが継続するのか否か、注意しておきたいと思います。週を通して各国の金融当局の発言が予定されています。先週の金融政策が発表された後だけに、今後の金融政策を示唆する内容があれば、大きな反応が予想されるため警戒が必要です。本日は、先週末の雇用統計の結果を受けて、各国市場でどのように消化していくのか、トレンドの転換を確認しに行くのか、方向性に注意したいと思います。