昨日は、英国と欧州で政策金利が発表されました。BOEは10会合連続の引き上げで政策金利は4%となり、引き上げ幅は2会合連続の+0.5%でした。インフレ鈍化の見通しを表明しました。ECBでは5会合連続の引き上げで3%となり、引き上げ幅は2会合連続の+0.5%でした。総裁会見では3月も+0.5%引き上げ予定を表明しました。しかし、ともにインフレ鎮静化の見通しから、GBP・EURともに下落しました。米国に比べ遅れますが、金融引き締めのゴールが見えてきた点が大きいと思われます。逆に、これから金融引き締めの始まる可能性の高い日本との比較から、JPYの相対的な強さが一段と強まるものと思われます。
通貨相関からは、JPYの強さが戻ってきました。USDの弱さは継続しています。EURは利上げ余地の大きさからGBP対比での強さが目立つようになってきました。マイナー通貨の方向性は相対的に中立を維持しています。クロス円・ドルストレート中心に通貨選択をしたいと思います。
本日は、米国の雇用統計が最大の注目です。インフレ鈍化の方向に沿った内容が予想されます。また、ISM非製造業景況指数にも注目です。雇用統計と合わせて、今後の金融引き締めの度合いを決める材料となりうるので警戒が必要です。今回は、大きなサプライズは想定していませんが、USD安トレンドは維持するものと考えています。