本日未明に発表された米国のFOMCにおいて、事前予想通りの+0.25%の利上げが発表されました。発表前にUSDJPYは下落、EURUSDは上昇していました。利上げ発表後、予想通りの結果に、USDは一時的に買い戻しの動きがみられましたが、すぐに発表前の方向に戻りました。FRB議長の記者会見においては、インフレが下がるまで利上げを続けると発言し、一部にある利下げ期待を一蹴しました。FOMC前に発表された米国のISM製造業景況指数は、47.4と事前予想の48を下回り、3か月連続50割れとなりました。景気後退リスクとインフレ抑制のバランスをとった金融政策の今後の方向に注目です。
通貨相関からは、USDの弱さが継続しています。FOMCを通過したことで、USDの方向性は強固になったものと思われます。また、JPY・EURの強さ、GBPの弱さを確認することができます。メジャー通貨の強弱感が明確になってきたため、マイナー通貨の方向性が相対的に中立になってきました。本日のECBとBOEの金融政策待ちのため動きにくい展開ですが、発表後にはその内容の方向性が強まると思われます。
本日は、英国と欧州の金融政策が発表されます。BOEの利上げ幅は、0.5%か0.25%と予想が交錯しています。一方、ECBの利上げ幅は0.5%と予想されています。このため、EUR高の動きが強まるものと思われます。金融政策発表後の総裁会見の内容にも注目しておきたいと思います。EURGBPの関係からもECBの利上げ姿勢の強さを反映しています。金融引き締めのゴールが見えてきたUSDと引締め継続が予想されるEURとの関係から、EURUSDの動きには警戒しておきたいと思います。