昨日も、小動きの展開となりました。ボラティリティも低下し、収束の度合いを強めてきています。オセアニア通貨の反落が大きく、なかでもNZDの下げが目立ちました。明日未明に発表される米国のFOMCまでは動きにくい状況が続いています。今回、米国は0.25%の利上げ幅に圧縮するとの見方が市場のコンセンサスですが、政策金利の発表後に行われるFRB総裁の記者会見におけるコメントに注目です。金融引締めのゴールの時期と水準に言及されるのかが焦点となっています。
通貨相関からは、前日までとは反対の動きになりました。AUD・NZDが弱く、CAD・JPY・USDの強さが目立ちます。ともに日足とは反対の動きになっており、足元の動きが調整であるのか日足に波及するのか注視しておきたいと思います。全般に方向感を判断するのが難しいため、明日以降の展開に期待しています。
本日は、日本時間の明日未明に発表されるFOMCの政策金利と、FRB議長の記者会見に注目です。金融引き締めのゴールを想定して続いてきたUSD反落の動きは、USD安のトレンドに確定するのかUSD反発の動きになるのか、この発表にかかっていると思われます。発表までは思惑が交錯するため、難しい展開が続くと想定されます。FOMC前に発表されるISM製造業景況指数も重要な経済指標です。USDに関しては様子見したいと思います。そのほか、中国の財新製造業PMI、欧州の消費者物価指数にも注目です。米国では、ADP全米雇用報告やJOLTS求人数の雇用関係の経済指標も発表されます。金曜日に雇用統計の発表を控えているため、その内容を裏付けることになるかもしれません。内容次第では、USDの動きに大きな影響を与える可能性もあるので注意が必要です。