前週末に発表された、日本の全国消費者物価指数は前年同月比で+4.0%の上昇と、事前予想通りの高水準となりました。この上昇率は、消費税の増税時点をのぞけば、バブル以降で最高水準となっています。先週の日本銀行の金融政策決定会合において方針を据え置いたことで、日銀総裁の交代期を迎える春までは金融政策の変更は難しい局面になってきています。このため、日本の金融引締めへの動きが停滞することで、JPY安への圧力には警戒しておきたいと思います。金曜日は、クロス円を中心に上昇しました。日銀の金融政策が見送りとなったことで、JPYを売る動きが復活したような動きでした。しかし、日足ベースでは新たなトレンドの発生を確認するまでには到っていません。目先の動きは調整の範囲内と判断していますが、値動きには注視していきたいと思います。
通貨相関からは、USDの弱さは継続していますが、その他の通貨は上位足と逆行する動きがあり、方向感をつかみにくい状況にあります。GBPの堅調さが続いています。金融引締めのモメンタムが他の国に比べて高いことが影響していると考えています。本日は、わかりにくい展開にあるため、様子見したいと思います。
本日は、朝方発表される日銀の議事要旨の公表に注目です。昨年12月の上限金利の引き上げ決定を要因とするサプライズがあった会合だけに、その内容には注目したいと思います。本日は、ニュージーランドが休場、中国は春節で今週いっぱい休場となります。