今日の環境分析 2023年1月17日

昨日は、米国が祝日で金融市場が休場だったため米国時間のボラティリティは大幅に低下しました。この動きを見越した欧州時間でも見送り状況になりました。全般に小動きとなり、様子見気分を強めています。先週発表された米国の消費者物価指数の発表前のような動きです。先週の米国の消費者物価指数に相当するのが、日本の金融政策です。今日から日本銀行の金融政策決定会合が開催されます。明日の昼頃(時間は未定です)に金融政策が発表されます。前回は国債の上限金利の引き上げという実質的な利上げに相当する発言があり、市場には大きなサプライズとしてとらえられました。円高反転への最大のきっかけとなりました。現在、債券市場では上限金利を上回ることがあり、さらなる引き上げか上限撤廃か、もしくは明確な利上げ実施か、追加的な金融政策を求めた動きになっています。明日の日銀の発表までは方向感を判断しづらい状況にあります。

通貨相関からは、前日と大きな変化は見られません。JPY・AUDの強さ、USD・CAD・NZDの弱さが継続しています。EURは対GBPとの関係から、中立的な動きになりつつあります。下位足に発生していたトレンドは終了しレンジに戻ってきました。収束の動きを強めだしており、明日の日銀の発表まではエネルギーをためこむ局面にあるようです。方向感がつかみにくい状況にあることから、無理に通貨選択せずに見送りもありかと思います。その中で、JPYの買い・USDの売り方向のポジションには注目しています。

本日は、中国のGDP、英国の失業率、カナダの消費者物価指数に注目です。個々の経済指標は、通貨への影響が大きいため、その内容には注視したいと思います。とはいえ、今までになく日銀の金融政策に注目が集まっているため、JPYを中心とした動きが続くものと思われます。

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