週末金曜日は、前日の動きを継続しました。なかでもクロス円の下落が目立ち、USDJPYは前日の128円台に続き127円台に入りました。高いボラティリティが続いており、デイトレには絶好の環境が続いています。スイングにおいては、明確なエントリーチャンスを判断できる通貨ペアはまだ少ないため、足元の動きが上位足に波及してくることに期待しています。
通貨相関からは、上位足から下位足まで方向感が揃ってきました。JPY・AUD・EURの強さ、USD・NZD・GBPの弱さが顕著になってきました。これらを組み合わせた通貨ペアは、下位足でトレンドを確認できます。水曜日の日銀の発表まではUSD・JPYの強弱関係は継続すると思われるので、クロス円・ドルストレートに注目しています。
今週は、水曜日の日本銀行の金融政策決定会合が最大の注目点です。前回、国債の上限金利を0.5%に引上げるサプライズがありましたが、今回は変更の見直しはないとの見方が大勢です。しかし、債券市場では0.5%を上回る市場価格をつけるなど、新たな見直しを見込んだ動きが出ています。このため、日銀の金融政策が発表される水曜日の昼頃までは、方針変更を見越した円高の勢いが強いと判断します。発表内容で新たな金融政策の変更があれば円高が加速し、なければ円安へ反転が強まると考えられます。週前半はクロス円通貨を中心にボラティリティの高い展開を想定しています。その他、火曜日の英国の失業率とカナダの消費者物価指数、水曜日の英国の消費者物価指数と米国の小売売上高などにも注目です。
本日は、米国がキング牧師の日の祝日になり金融市場は休場となります。このため、為替市場も閑散な動きになることが想定されるため、欧州時間までと割り切って臨みたいと思います。