昨日は、前日よりもさらに小動きの推移となりました。終値ベースでみても、日中のボラティリティでみても動きの少ない日でした。本日の米国の消費者物価指数(CPI)の発表を意識した様子見気分が強く、多くの通貨ペアがレンジ内の動きになってきています。EURUSDでは、火曜日以降の高値安値の幅は60pips程度しかなく、昨日米国時間に入ってからレンジを上抜ける気配がありましたが、再びレンジ内に戻ってきています。4時間足でみると、ほとんどの通貨ペアが収束を強めています。今晩のCPIの発表を契機に一挙に発散に向かうべく、エネルギーをため込んだ状況になっています。
通貨相関からは、USDの弱さが継続しています。EURの強さも目立ってきましたが、先に述べたようにEURUSDではトレンドの確認をするには到っていません。JPYも下位足ではUSD同様弱い状況にあるため、USDJPYの方向感はつかみづらい状況にあります。USDを除けば、下位足の動きは上位足に連動していないため、連動するタイミングを待ちたいと思います。そのタイミングは今晩のCPIの発表になると考えています。ドルストレート通貨を中心に注目しています。
本日は、22時30分の米国のCPIの発表が最大のイベントです。このところCPIの発表を機に、相場は居所を変えることが多くなっています。市場参加者の多くがCPIの発表を待っていることから、どのような内容であっても発表後にはボラティリティが高まるものと思われます。発表までは安易なポジション構築は避けたいと考えています。ちなみに11月のCPIは、前年同月比+7.1%の上昇と市場予想を下回るとともに、5か月連続の伸び率の鈍化となりました。本日発表される12月のCPIでも伸び率の鈍化が想定されており、その鈍化の幅が注目されます。今回のCPIは、次回のFRBの利上げ幅を0.25%まで圧縮するか否かの判断材料になります。USDの値動きには警戒したいと思います。