全般に方向感のない小動きの中、前週末に発表された米国の雇用統計やISM非製造業景況指数の結果を受けて、ドル安の動きが強まりました。前日比1%を超える変動はなかったものの、日中のボラティリティの高さは継続していることから、デイトレにはレンジ内の動きと限定すれば、トレードチャンスの多い相場と判断しています。
通貨相関からは、USDが最弱通貨になってきました。米国の足元の経済指標の状況から、次回の利上げは0.25%に圧縮されると見方が強まっており、金融引き締めのゴールが明確になりつつあります。同様の動きがCADにもみられます。ゴールの見えないEURとの対比が強まっています。今週の米国の消費者物価指数の発表を警戒しつつも、USD売りの動きが継続すると判断しています。
本日は、東京都の消費者物価指数が発表されます。全国の消費者物価指数の発表前に方向性が示唆されるため、日本の金融政策に影響を与える可能性があります。JPYの動きに注意しておきたいと思います。また、スウェーデン中央銀行主催のシンポジウムが開催され、主要国の中央銀行の総裁が出席しています。日銀総裁をはじめFRB議長などが出席しており、発言内容に注目されます。