今日の環境分析 2022年12月19日

先週末金曜日は、クロス円中心に下落が目立ちましたが、その他の通貨は小動きに推移しました。米国のPMIは市場予想を下回り、50割れの水準が続いています。景気後退懸念が強まっていると判断されるため、金融当局のタカ派発言は減退していくものと思われ、USDの上値は重たくなると判断しています。ただし、目先的にはクリスマスを前にポジション調整のドル買戻しの動きも想定しておく必要があります。

通貨相関からは、AUD・CADの弱さが目立ちます。また、前日同様、USD・EUR・JPYの反発が続いています。季節要因を考慮すると、方向感を判断するのが難しくなっています。下位足の動きが上位足に波及するのか否か分かりにくく、現状、トレンドを確認できるものはありません。当面は見送り姿勢で臨みたいと思います。

今週は、火曜日の日本銀行の金融政策の発表に注目です。クリスマスを前に市場が閑散となっている時だけに、このタイミングで金融緩和からの脱却を発表すればインパクトのあるものになると思われますが、金融政策の変更は期待薄です。金曜日には日本の消費者物価指数が発表されます。欧米先進国対比の物価上昇の低さを確認し、日銀の金融政策を後押しされることになると思われます。また、同日の米国のPCEデフレーターにも注目です。