今日の環境分析 2022年12月12日

先週金曜日も小動きに推移し、1通貨ペアのみ1%を超える変動になりましたが、残りの20通貨ペアは1%未満の変動となり、様子見気分が継続しました。先週末に発表された米国の11月の生産者物価指数は、前年比+7.4%となり、前回の+8.0%は下回ったものの予想の+7.2%を上回りました。インフレ継続を示唆するものでした。

通貨相関からは、AUDが反発しNZDとともに強さが目立ちます。対して、USD・CADの弱さが継続しています。JPYは弱めに位置していますが、EUR・GBPとともに方向感がつかみにくい状況にあります。全般に小動きに推移しているため、収束の動きを強めています。しかし、今週は多くの重要な経済指標が発表されるため、発表を機にトレンドの発生が想定されます。

今週は、経済指標に警戒です。火曜日の米国の消費者物価指数と水曜日のFOMC政策金利が最大の注目です。木曜日は、英国と欧州でも政策金利の発表があります。金曜日は欧米各国・地域のPMIが発表されます。そのほか、主要国で消費者物価指数や小売売上高が発表されます。これらの指標すべてが、金利変動に影響するため、その結果が為替相場に大きく変動する可能性があります。今週は、ボラティリティの高い展開を想定しています。