昨日は、英国と欧州の中央銀行から政策金利が発表されました。ともに+0.5%利上げと前回の+0.75%から利上げ幅は減速しました。利上げの結果、欧州は2.5%、英国は3.5%となりました。ECB総裁は0.5%の利上げ継続を明言し、対英国でみた欧州は利上げ余地が大きいとの判断からEURGBPが上昇しました。高い物価上昇と景気後退懸念への対応から、金融政策が難しい局面になってきました。米国の11月の小売売上高は、前月比-0.6%と市場予想の-0.1%を下回るマイナスとなりました。景気減速懸念が一段と高まってきており、金融政策への影響が強まると思われます。
昨日は全般に大きく動きました。半分の通貨ペアが1%を超える変動となり、一部にはトレンドの転換を示唆する動きもありました。
通貨相関からは、EURの強さが目立ちます。GBPやNZDは弱くなり、トレンド転換の動きがみられます。全般に、変動が大きいものの、トレンドの確認をするのは難しく、方向感のつかみにくい状況にあります。EURのみが上位足から下位足までの方向感の強さが揃っていることから、EURを中心に通貨選択をしていきたいと思います。
本日は、欧米各国・地域のPMIに注目です。来週の日銀の金融政策を除けば、影響力のある経済指標はPMIが年内最後になります。今週発表された大きな経済指標を受けて、ボラティリティの高い展開が続いていますが、週末でもありクリスマス休暇を控えて徐々に落ち着いた展開になるものと思われます。