今日の環境分析 2022年12月15日

本日未明に発表されたFOMCの政策金利は、事前予想通りの+0.5%の利上げとなりました。この利上げ幅自体にサプライズはなかったものの、2023年末のターミナルレート5.1%と引き上げ、2023年中の利上げ継続方針がコメントされました。これを受けてUSDは乱高下したものの、前日の消費者物価指数ほどの変動になりませんでした。米国の利上げのゴールに時期的・水準的に揺らぎはあるものの、利上げに対しての市場センチメントは低下しています。利上げに対するモメンタムがUSDは低下しているため、USD安方向の流れが確定してきていると思われます。市場全般では、予想外に小動きに推移しました。

通貨相関からは、USDの弱さ、GBP・EURの強さが目立ちます。GBP・EURは本日の政策金利の発表を前にした思惑的な動きと思われます。しかし、英国・欧州ともに利上げモメンタムは強さを維持していると思われるので、USDに対して相対的な強さが継続しそうです。USDストレート通貨を中心にUSD売り方針で臨みたいと考えています。

本日は、英国・EU・スイスの政策金利と米国の小売売上高に注目です。なかでも、BOEとECBの利上げ幅に警戒したいと思います。利上げ幅を縮小した米国に対して、英国・欧州が大幅利上げ幅を継続すると、GBP・EURの強さに直結します。本日夜の政策金利の発表とその内容に注意したいと思います。

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