昨日未明のFRB議長の利上げ幅縮小を示唆する発言が、USDの弱さを加速しました。USDJPYは約2%の大きな下落になりました。これを受けてドルストレート・クロス円が全般に大きく動き、いくつかの通貨ペアでは新たなトレンドの確認をすることができます。昨日もコメントしたように、利上げ幅の圧縮が方向感の転換につながっているようです。
通貨相関からは、NZD・JPYの強さが、USD・CADの弱さが継続しています。AUDは前日戻りの動きが見られていましたが、対NZDで弱さが顕著になってきました。欧州経済は、エネルギー価格の上昇鎮静化でインフレ懸念が減退してきており、ECBも利上げ幅を圧縮方向に向かうのではないかとの見解があります。このため、金利面からのEURの弱さは継続すると思われ、USD・CADに続く弱い通貨になってきています。円高・ドル安方向のポジションに注目しています。
本日は、米国の雇用統計が最大の注目です。FRB議長の発言を裏付ける内容になっているのか否かに注目です。結果次第では、USD安の動きが加速することも予想されます。ただし、週末でもあることから慎重な姿勢で臨みたいと思います。