今日の環境分析 2022年10月7日

USDJPYは再び145円台に乗せてきました。米金融当局の強気の金融引締め継続発言を受けて、ドル高が強まりました。本日は雇用統計の発表があるうえ、日本では3連休前になるため、為替介入をしても効果は限定的と思われ、為替介入をしづらい局面にあると考えます。IMF専務理事は、来年、世界の3分の1が景気後退に陥ると見通し、インフレ抑制を推進すべきと発言しました。このため、世界的な金融引締めの動きを継続するため、金利差に注目した相場が続きそうです。

通貨相関からは、再び、上位足から下位足まで方向感が揃ってきました。USD・EUR・JPYの強さ、GBPとオセアニア通貨の弱さが目立ちます。久しぶりに強弱感が明確になっているので、通貨選択がしやすい状況にあります。USDJPYを除くクロス円やドルストレート通貨に注目しています。

本日は、米国の雇用統計に注目です。このところの労働市場に関連する統計から、インフレ減速に伴う金融引締め姿勢の後退を期待する動きが高まっています。しかし、金融当局からは引締め継続コメントが多く出ていることから、本日の雇用統計の数字が方向性を決定づけると思われます。また、米雇用統計と同時刻に発表されるカナダの失業率にも注目です。雇用統計の発表を前に大きくは動きにくいと思われ、週末でもあることから見送り姿勢で臨むのも良いと思います。

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