今日の環境分析 2022年10月3日

週末金曜日は、EUR・GBPの上昇とNZDの下落が目立ちました。EUR・GBPは、期末特有のポジション調整による買戻しの動きに加え、インフレ加速懸念から利上げ継続を見越した買いにつながったと思われます。その動きは、9月のユーロ圏の消費者物価指数でも確認できました。前年比では、予想の+9.5%を上回る+10.0%と、統計を確認できる1997年以降の過去最高となりました。5ヵ月連続で上昇しており、なかでもエネルギーは+40.8%と大幅な上昇になりました。金曜日にサイン発生の確認できたものの期末要因から見送った通貨ペアは、サイン通りの動きになりました。

通貨相関からは、マイナー通貨の弱さが目立っています。NZDは月足を除き最弱通貨となっています。早くに金融引き締めを開始したものの、その後の日本を除く各国の金融引き締めの動きを受けて、相対的な弱さを確認することになりました。USD・JPYは前日の弱さから反転する動きとなったものの、EUR・GBPの強さが目立ったことから、相対的な強さは中立となりました。メジャー通貨の強さが継続するのかに注目していますが、英国と欧州の景気悪化懸念が強まっていることから、上値は限定的と考えています。

10月入りで、新たなトレンドに期待しています。先週末金曜日に見送ったサインが継続されるのかに注目しています。今週は、火曜日にオーストラリアと水曜日にニュージーランドの政策金利の発表が予定されています。また、米国では、月曜日にISM製造業景況指数、水曜日にISM非製造業景況指数、金曜日に雇用統計が発表されます。さらに週を通して欧米の金融当局の発言が多数予定されています。多くの外部要因があることから、経済指標・金融当局の発言に影響を受けやすい週になると思われます。本日は、オーストラリアと中国が祝日で休場となります。

コメントを残す