今日の環境分析 2023年3月23日

 本日未明、FOMCは政策金利を+0.25%の利上げを継続すると発表しました。誘導目標は4.75~5.0%となりました。FRB議長は記者会見において、必要であればさらに引き上げる可能性があり、年内の利下げは想定していないとコメントしました。年内に、あと1回の0.25%の利上げが予想され、金融引き締めの終了の可能性が高まっています。経済成長・インフレ抑制・金融安定の3つの課題をどう克服していくのか、今後の金融政策を注視したいと思います。
 英国では、昨日、消費者物価指数が発表され、前年同月比+10.4%と市場予想を上回り、4か月ぶりに拡大しました。インフレのピークアウトを確認するには到らず、依然として高いインフレが続いています。
 市場全般は、FOMCの発表を前に様子見となり、方向感のない展開となりました。

 通貨相関からは、EUR・GBPの強さが目立ちます。先週、ECBは金融安定よりもインフレ抑制を重視し利上げを継続しました。本日の英国も利上げ継続が想定されています。米国に比べ金融引き締めのゴールが遠いと考えられていることから、USDに対する強さが目立ってきています。USDとマイナー通貨の弱さは、金融政策の違いを示しています。JPY・EUR・GBPの買いを軸にした通貨選択を継続したいと思います。

 本日は、英国BOEの政策金利の発表に注目です。昨日の消費者物価指数では4か月ぶりに拡大するなど、インフレ抑制の動きが継続しそうです。+0.25%の利上げが予想されており、サプライズはないと思われます。また、スイスSNBの政策金利にも注目です。クレディ・スイスに言及するのか、声明文に注目しています。トレンドを確認できる通貨ペアが増えてきています。3月末に向けた動きとして、トレードチャンスの拡大に対応していきたいと思います。

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