昨日発表された米国のGDP改定値は前期比年率-0.6%と速報値よりも上方修正されたものの、2期連続のマイナス成長となりました。個人消費は上昇しているものの、住宅投資の大幅低下が大きく寄与しています。金利上昇が継続していることから住宅投資を回避しているのは明確です。このため、今後の経済実態を判断するには物価・消費や雇用の影響が一段と高まってきています。これら関連する経済指標の動向には注意したいと思います。AUDUSDがUSDの調整に加えAUDの強さから大きく上昇しました。AUD関連通貨の堅調さが目立っています。
通貨相関からも、AUDの強さが目立ちます。NZDも同様に強い状況にありますが、AUDNZDの関係からは、圧倒的なAUDの優位性が継続しています。USDは4時間足で最弱通貨になりました。FRB議長の講演を前にポジション調整の動きによる下落と判断しています。4時間足の動きが上位足に波及していくのか注目しています。EUR・GBP・JPYの弱さは継続しています。
本日は、23時のジャクソンホール会議でのFRB議長の講演が最大の注目です。インフレのピークアウト感をどう判断するのか、講演内容次第でUSDは大きく動く可能性があるため警戒しておきたいと思います。